極東貿易への株主提案(2021年)に関する特集サイト
弊社及び弊社の運営するファンドは極東貿易株式会社(以下「極東貿易」又は「当社」といいます。)の株主です。弊社は極東貿易に対し、株主価値向上のため、株主提案権を行使して次の議案を提出いたしました。
- 株主価値向上のための施策を推進するための取締役候補者の提案
・・・招集通知上の第4号議案:「監査等委員でない取締役1名選任の件」 - 株主との対話を促進するための資本コストの数値とその計算根拠の開示
・・・招集通知上の第5号議案:「資本コストの開示に係る定款変更の件」 - 資本効率性を高めるための保有目的・区分が不明瞭な保有株式の売却
・・・招集通知上の第6号議案:「保有する株式の売却に係る定款変更の件」
極東貿易の課題と解決案は以下の3つです。なお、弊社は従来極東貿易の低い配当性向目標によって自己資本が積み上がることも懸念していましたが、極東貿易が自己資本を積み増さない方針に転換したことで、この懸念は払拭されました。詳細はこちらをご参照下さい。
資本市場を軽視し株主価値を毀損し続ける取締役会
極東貿易の取締役会の構成は、プロパー、大株主及び取引先であるIHI出身者、弁護士、会計士等で、弊社と極東貿易の取締役とのこれまでの対話を踏まえると、極東貿易の取締役には資本コストの考えをはじめとした資本市場に関する知見及び株主の視点を反映する意識が不足していると考えられます。
そこで、極東貿易の取締役会に資本コストの考えを浸透させ、株主価値の向上のための施策を推進するため、弊社の代表者の丸木を極東貿易の取締役会に参画させていただくことを提案します。なお、弊社は極東貿易株式を約17%保有しており、主要株主に該当することから、丸木を東京証券取引所に届出を要する独立社外取締役ではなく非常勤の社外取締役候補者として提案します。
割安な状態で放置されている株価のバリュエーション
極東貿易の資本効率性は資本コストを大きく下回る水準であり、結果として極端に低い株価のバリュエーションとなっています。弊社は、一昨年、昨年も資本コストの開示についての株主提案を行い、極東貿易株主の皆様から各々33%及び37%の賛成票をいただきましたが、その後も資本コストの開示はありませんでした。
極東貿易の経営陣の資本コストに対する意識を高め、株主との対話の実効性強化を促進することにより、現状の低い株価のバリュエーションを改善させるため、資本コストの数値とその計算根拠を開示することを提案します。
保有目的・区分が不明瞭な株式を保有し株主価値を軽視する経営
極東貿易は本来であれば政策保有株式とするべきものを純投資目的と区分してコーポレートガバナンス・コードの監視の目から逃れている疑義があります。そして、極東貿易の2020年3月期の純投資目的の株式の貸借対照表計上額は、2021年5月17日現在の極東貿易自体の時価総額の19%にも上りますが、極東貿易の定款には有価証券投資は含まれていません。
そこで、資本効率性を高め、上場株式の時価変動による決算への影響を排除するため、そのような保有株式の早期売却を提案します。そして、その売却代金を株主価値向上のために活用していただくことに期待いたします。
株主提案の詳細に関しては今年の株主提案についてをご参照下さい。
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3+
新着情報
- 2021.08.18
- コンテンツ「極東貿易と弊社の対話内容」を更新しました
- 2021.06.28
- コンテンツ「今年の株主提案について」を更新しました
- 2021.06.24
- コンテンツ「株主総会の状況(2021)」を公開しました
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